クロマグロのルアーキャスティングゲームと言えば何処を思い浮かべますか?おそらく青森、小泊、龍飛岬ですよね。青森でしかクロマグロは釣れないと思ってる方も多いのではないかなと思います。私もそう思ってました。
実際は日本海側一帯が回遊ルートであり、あちこちでチャンスがあります。回遊タイミングを知りえて釣行に行けば、高確率でクロマグロを釣る事が可能です。
ここ数年で、日本海のクロマグロ釣りが盛り上がりを見せており、それを狙う釣り船が多くなり、釣り方が確立し広まりつつありますので、始めたばかりの方でも、コンタクトしやすくなっています。
今回は、山形の酒田から出船する飛島周辺のクロマグロキャスティングの遠征釣行に行ってきましたのでレポートします。
関東から日帰り釣行も可能!
山形の酒田まで、約6~7時間。新潟や上越で約4~5時間、と仕事終わって車を走らせ現地で仮眠をとって、釣りして帰って仕事に行くことが可能な距離感です。ちょっとハードですがww 私がホームグランドにしている伊豆の下田に行くのとあまり変わらないかと思います。
チャーター船が多いのがハードルですね。ただし船代は6~7万円で比較安いと思いますので、3~4名の仲間で行くことをおすすめします。
久し振りの酒田での釣りに気持ちも高まる!
酒田は、2017年に初めてクロマグロを釣った思い出の地で、準備段階からワクワクがデカすぎ!
仕事を終えて、友人と合流し5時頃酒田に到着、7時出船だったので、余裕のある移動で十分間に合います。
今回は3名で乗り合わせて、現地に向かったので交代で運転し休みながら行くことができました。
酒田の釣り船は、氷が用意できない船が多いので、地元で購入していくか、コンビニで調達になります。
場所移動からのナブラ多発のパラダイス!
ワクワクしながら船長に状況を確認すると、ナブラは出てないが、誘い出して3日連続釣れているとの事まずは、大型狙いで飛島の東側に1時間ほど走ったところで少しやってみるが、海に生命感がない。少しやってるうちに、船長の仲間から飛島南西側で跳ねてるよーと情報が入る。大急ぎで現場に直行、ついてみると鳥が数羽舞っていて、追いかけていると集まったタイミングの先でマグロが跳ねる!
何度か追っかけっこしてるうちに、だんだん固まって足が緩くなってきた!
チャンス到来!クロマグロが海面で炸裂!
固まり始めたナブラをよく見ると、イワシボールが発生しており、海中を見てみるとイワシのウロコがそこらじゅうでキラキラと輝いている。
ここまで、誘い出しを意識してポッパーを使っていたんですが、マッチザベイトを意識してペンシルベイトに変更、カーペンターのガンマ60の登場かなっと思ったが、イワシのウロコのキラキラが頭に残っていて、ふとBOXをみると初使用のダイブベイト 190XTの側面が全く同じ輝きに見えた。
これだ!ダイブベイト 君に決めた!
装着してミヨシに戻ってみると、前方にいい感じのナブラ発生中!
焦りを抑えてキャスト、若干左にそれたが、ナブラも左右に広がり始めた、出来るだけ移動距離を抑えてショートジャークでアピールさせてステイ。
「ピッっとシャクってピタっとステイ」こんなイメージで動かすと、ドカンと出た!
出たっ!と思わず声が出る。
今回はドラグを7㎏と強めに設定していたからなのか(いつものキハダは3~4㎏)、最初の走りが全然ない10㎏前後の小型かなと思いながらフッキングを入れて、巻き込んでいると途中から急に引き始めた。
おっ!キャッチできるサイズかもと思い直して期待が高まる。
浮きて来た魚は、ラインは超えている魚でほっとしつつ、無事に取り込みできました。
友人のポッパーに2本目がヒット!
2本目のチャンスはすぐにやってきた、私がツボ抜きして魚を解体している間に、いいナブラに当たっている。
前月に、同じく酒田で1日で3ヒット独占した、Mさんが力強いポッピングで激しいバイトを引き出した!ポッパーはホッツのケイコオーシャン
鬼のようなフッキンング!魚の顎外れるぞ~ (笑)
力強いファイトでグイグイ寄せてあっという間にキャッチ。少しサイズアップした見事なクロマグロ!
写真の撮り方で60㎏ぐらいに見えますね (笑)
3本目は、またしても私のダイブベイトに炸裂!
先程の1本で、釣れてないのがもう1人の友人のみなりだんだん焦りが出てきてる、ミヨシに居座っている後ろから、またしても私のダイブベイト に出たー!
3本目は、右舷前方にナブラが発生。ミヨシの友人がドンピシャのど真ん中に入れる、上手い!
私はちょっと遠慮して、少し左側方向にキャストこの時ちょうど魚が左側に移動していました。
1本目のステイのイメージがあったので、キャスト→移動距離を抑えたショートジャーク→ステイで魚の移動を待っていると、、、
ドバッと出たー!
乗ったーっと思ったけど、こいつも最初まったく走らない。あれ?乗らなかった?と思った瞬間ぐんっと重みが伝わってきた。フックを刺すために体重を乗せて後ろに引くようなフッキングを入れる。
いつもよりドラグが強いので、体を持っていかれる船の出っ張りに引っかかってズッコケそうになりました。W アブね~
ドラグは、このセットも7㎏を掛けていたのでグイグイ寄せられが、ドラグの抵抗のせいか横に走ったり元気な魚、1本目よりも大きそう思い期待が高まる。
無事に船べりまで寄せてきて、勝負あった!と思った瞬間、まさかの悪夢が訪れる、まさか、まさかの船べりバラシ!!
うそ~~~ん。ショックがデカすぎる。
まあ、1本釣れているので、オートリリースってことでOK!
4本目!全員キャッチ成功!キャストの正確性は超重要!
チャンスはあるものの、まだ釣れいていないUさんですが、キャストがめちゃくちゃ正確で、朝からナブラをとらえ続けてはいます。
そんな彼に再度チャンスが訪れます、正面にいいナブラが発生。またもドンピシャでナブラに投入お見事!
ついに「キター!」っと雄たけびが聞こえた瞬間、「バレた~」の悲鳴~、そのタイミングで後ろでキャストしていたMさんにもショートバイトこちらも乗らずに回収してみると、フックにイワシが引っ掛かってる。あ~~気が付いてないそのまま投げちゃったよ。こりぁライブベイトで釣れるかも(笑)
それでもチャンスは続いていて、Uさんマグロの進行方向にキャスト、その瞬間ついにキター!!!
プレッシャーから解放されてうれしそう。私もMさんも安堵と大歓喜!何より船長がめちゃくちゃ嬉しそうで、何としても釣らせたかったという思いが爆発していた。ほんとに熱くていい船長だな〜。
Uさんのファイトは途中ドタバタしたが、無事にキャッチサイズを取りこみ、全員がキャッチ成功という最高の結果となりました。
なかなか釣れなくてプレッシャーかかってましたが、運のあるなしはあっても、的確にナブラをとらえ続けるキャスティング精度があると、釣れる確率はたかまります。
この後は徐々にナブラ発生が少なく海から生命感がなくなったタイミングで終了となりました。
定点カメラとGoProでバイトシーンがばっちり取れたので、動画作成しました。食わせのタイミングのなれば。
酒田のクロマグロキャスティングのおすすめポイント
山形・酒田のクロマグロキャスティングのおすすめポイントは
シーズンを合わせるのが前提ですが
- 楽しめるサイズのクロマグロが高確率で釣れる
- 出船率が高い、ライバル船が少ない
- 関東から割と近い、日帰りも可能
●楽しめるサイズのクロマグロが高確率で釣れる
なんの釣りでも同じなのですがシーズンを合わせて釣行するのは絶対条件かと思います。特に回遊魚や水温が影響する魚は絶対です。
酒田の周辺にクロマグロが回遊するのは、5月中旬から9月頃。100㎏200㎏とかいうサイズはあまり聞かないが、20㎏~50㎏ぐらいのマグロ入門にぴったりのサイズが比較的高確率でコンスタントに釣れるポイントだと思います。
青森・小泊のマグロキャスティングは5㎏~200㎏が入り混じってどのサイズを狙うのかでタックルが全く違ってきます。それこそ100㎏オーバー狙いだと、シマノ ステラ 30000番や7フィート台の専用ロッドの準備が必要で、もし大物釣り初心者に掛かったりすると体への負担が大変なことになります。
その点、50㎏ぐらいまでと想定できるのであれば、キハダ用の8フィート台のロッドとシマノ ステラ14000番クラスのタックルで始められるので、比較的に入門しやすいと思います。
●出船率が高い、ライバル船が少ない
酒田がハイシーズンの5月中旬から9月頃は、天候も安定していて出船率が高いことも釣行を計画しやすくいい点です。日本海側は穏やかな日は、うねりが少なく釣りやすいです。
また。ポイントが広いわりに遊漁船がすくなく、船同士のマナーがよく無理やり後から突っ込んでくるような船がほとんどいないことも非常に釣りやすいです。基本的にナブラをみんなで探していち早く見つければ、一番に打てると思います。
●関東から割と近い、日帰りも可能
冒頭にも書きましたが、関東から仕事が終わってからの出発で翌朝の出船に間に合いますので、釣行の計画がしやすいです。私のようなサンデーアングラーには超ありがたくて、金曜の夜出発で土日釣りして、帰ってきて十分寝て翌朝、出勤できます。
車で行けるという点も、マグロのキャスティングは、大量のタックルや大型クーラーを持っていけるのでありがたいです、飛行機使用の釣り場だと、空港までの移動や空港からの移動・釣れた場合の魚の運搬など、釣り以外の手配が大変。
お世話になった船
山形 酒田港 アラジン
船はキャスティングで3名がやりやすいです。後部にはスパンカーが設置されているため、キャスティングは前方のみになります。
船長は、気さくな話しやすい方で釣りの相談はもちろんのこと、雑談も含めて楽しい釣りが出来ると思います。
いいなと思った点が、もちろん釣れたという事もあるのですが、釣らせたいという気持ちが伝わってきて、一生懸命に操船してくれます。釣れたときも、めちゃくちゃ喜んでくれて船に一体感が生まれました!
アングラー側の細かい指示にも、気持ちよく対応してくれて、ナブラを探してガンガン走ってくれます!いい仕事してくれます。
マグロシーズン以外はアカムツに力を入れているようで、独自ポイントをたくさん持っていて釣らせてくれそうです、アカムツ狙いでも、利用してみたい船です。
タックルデータ
・キャスティングタックル① *1本目をキャッチしたタックル
- ロッド MCワークス EXPLOSION 836 “Full contact”
- リール シマノ ステラSW 14000XG
- ライン YGK フルドラグ 5号
- プロテクトリーダー YGKスクラム16 5号
- リーダー バリバス 170lb
- ルアー ローカルスタンダード ダイブベイト190xt フック シングルクダコ 5/0
・キャスティングタックル② *2本目をバラシたタックル
- ロッド MCワークス EXPLOSION 865PLUS “Full contact”
- リール シマノ ステラSW 14000XG
- ライン YGK ブルースペシャル 5号
- プロテクトリーダー YGKスクラム16 5号
- リーダー バリバス 170lb
- ルアー ローカルスタンダード ダイブベイト190xt フック シングルクダコ 5/0
YGKのスクラム16を使ったキャスティングプロテクトリーダーの解説はこちら!肝心なと時にPEに団子(ウィンドノット)ができたり、ガイドがらみでチャンスを逃すことがめちゃくちゃ減ります!おすすめ!
釣行データ
2021年 6 月18日 小潮 凪午後から程よい風
満潮 09:10 20:21 干潮 01:58 13:56
釣れたのは午前中で満潮の前後が激熱でした。
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