今回の2021年7月の遠征2日目は、自身の最大魚と出会う事なる思い出深い釣行になりました。
初日の函館から車で移動し松前から出航しました。クロマグロキャスティングで松前は聞きなれないと思いますが、函館から西に津軽海峡沿いの幾つかの港町で遊漁船の拠点が点在しており、松前はその西端でちょうど青森の小泊の向かい側のような立地です。
函館周辺のクロマグロキャスティング遊漁船の状況
北海道の津軽海峡側でマグロの遊漁船が操業する町は、東端の函館から西に木古内町、福島町、松前町があります。
主なクロマグロキャスティング遊漁船は
函館市 スティール、シーウルフ、エスコート
木古内町 クリーク、シーステージ
福島町 NFCなど
今回は縁があって、松前の遊漁船に乗船させて頂く事になりました。
大間方面に魚がいる時は、函館が近くて有利。竜飛岬方面に魚がいる時は、福島町や松前町が有利ですね。木古内町、福島町ならどちらにもアクセスしやすそうですね。
状況一変、朝から大型魚のナブラあり!
松前の前日の情報では、ナブラが常時発生し入れ食い。最大60kg級までキャッチとの事。また前日まで釣れてたって言うあるあるパターンも恐れながら出航してみると
天気はピーカン風はそよそよ、固まってないけど30kg級魚が捕食にボコボコ出でいる。
めっちゃいい感じ!
最初の1時間ぐらいは、モグラ叩きの追っかけっこだったが、だんだん魚が固まってきた。いよいよパラダイスタイムに突入です。
まずは友人のMさんにヒット、結構な大物そうなやり取りでしたが、30kg弱級のスレ掛かり!これはキツイ。
何とか船べりまで寄せて無事にリリース完了。
私にもファーストヒットが訪れる
ナブラを追いかけて走っていると、だんだんと魚が固まり初めて、かなりの大きさに発展したナブラを発見して、3人同時に投入!私と乗合のK君にダブルヒット!私のは小さくはないが余裕のサイズ。K君のは最初のドラグのでがエグかったデカそう。
すんなり上がってきた私の魚は、35kg前後のサイズでサクッとリリース。肩慣らしには丁度良いサイズ (笑)
K君のはデカそうで手こずっていて応援に入るドラグを何キロ掛けているか分からないのでサイズ感が分からない。
かなりキツそうだったので、竿を立てて耐えるようにアドバイスしたのですが、これが良くなかったのか、まさかのロッドがポキリ、うわっと思ったがラインは切れていなかっかったが、気持ちも折れてしまったようで、Yさんにスイッチして短くなった竿でストレートファイトして何とかキャッチ出来ました。
遠征2日目、ロッドブレイク編
夢のようなスーパーナブラ連発!
ここから約3時間、スーパーフィーバータイムに突入!
そこいらじゅう魚だらけ、スーパーナブラ連発の入れ食いandリリースの繰り返しです。Mさんが3本、私が2本、K君も数本リリース。フックオフは数え切れていません。
スーパーナブラの注意点
事件は超特大のスーパーナブラで起きました。凄いナブラ興奮しながらド真ん中に投げ込んてちょこんと誘うとガツンとひったくっられたんですが、その後凄い勢いで手前に走って来て何とか止めたのですが、ファイト体制に入った瞬間、フッと軽くなってしまった、、、ラインブレイク。
回収してラインを見てみると擦り切れたようになっていました。どうやらヒット後の走りで道糸が他の魚に擦れてしまったようです。
確かに有り得る話なのですが、これまで経験が無いバラシだったので、凹みましたが良い勉強になりました。やはりナブラは進行方向の先端を狙うだと思います、端を狙えば魚体に擦れる確率も減ります。
ちなみにダフルヒットのK君も魚体擦れでラインブレイクでした。
この後、私がシステムを組み直している間にMさんが当日5本目となるの50kgオーバーを掛けて、かなり手こずっていましたが、無事に船べりまで寄せて、さすがにこのサイズはキャッチする事にしました。
というのも、今回の釣行はキャッチは1人1匹のみ、30kg以下はリリースというルールで釣りをしていたので、ここまでキャッチはせずにリリースしていました。
その後は正午近くなるにつれ、魚の活性が低下してきてシステムを組み直し、Mさんの50kgオーバーを処理して、釣りに戻るとナブラがほとんど無くなっている。やばい。。。
遠方に何とかいいナブラを見つけて、ヒット、40kg前後のサイズではありましたが、夢サイズを目指して本日4匹目のリリース。
内心やばいかもと焦りつつ、「70kg予約してから、このサイズ捕っちゃダメでしょう」と強がる(笑)
ここまで前半戦の動画です。スーパーナブラ連発の爆釣動画です。
人生最大魚のクロマグロ70kgとの出会いは突然やってきた
「ある日突然出ます」
4本目をリリースした後は、ナブラが嘘のように全く無くなってしまった。
やばいよやばいよ〜と思いつつも、無いものは無い。
仕方なく誘い出しで狙うことに、状況は魚がいなくなった訳ではないようで、散らばったと言う表現が正しいかも、潮目に沿って薄く表層にベイトが広がっているような感じで海面がファサファサしていて、時折遠くで単発でマグロがガバッバイトするって感じ。
マグロは遠くに出るには出てるが、ベイトが広がりすぎてキャスト範囲で釣れる気がしない。
しばらくこの状況が続き誘い出しを継続する事になったのですが、昨日のシーウルフの船長が話していた「ある日突然出ますよー」「全く心の準備が出てきない時に来ますよ」のコメントが頭をよぎり、この釣れそうにない感が逆にチャンスかもと思い集中して継続することができました。
船の両サイドに広がる、ベイトのファサファサを左右交互に狙っていると、着水と同時に割と近めでマグロの単発バイト!(動画にも映っています)マグロはあまり近くに居ないと思っていたので、ポーズ長めでショートジャークでペンシルベイトをポッパーのようにアピールされてアクションさせていました。(ルアーはカーペンターのガンマ90L、Mさんがこれに変えてから爆釣してたので真似てました)
ベタ凪なのでペンシルのスプラッシュでも十分アピール出来ていたと思います。
数回ダイブさせて長めのポーズを取っていた時にヤツは来ました、やはり突然に。
小さく海面が盛り上がり、手元にアタリが伝わって来た後、水面大爆発!
そのまま、一気に走りドラグが滑る!ドラグは9kgで設定してあり、本日ここまで掛けた魚とは違う勢いでドラグが出される、
止まらない。船が引っ張られてるw!デカいかも!
魚のサイズにもよるが、10kg前後のドラグを掛けると最初の突進が割と早めに止まる事が多いように思います。この魚も一旦止まって、巻けるようになりました、そこから一気に手前に走って来るから、一瞬テンションが抜けてバレたかと思ってヒャっとしましたが、最初の走りでしっかりフッキング出来ていたようでバレずにすみました、魚が手間に走って来る場合もよくバレるので注意が必要です。
魚が船の下に入って来てから、本格的に勝負が始まります。ここで大型は膠着状態が何度かあり、時間がかかります。
この魚も大型かもと思ってましたが、一定の水深から上げてこれない膠着状態になりました、やはりデカそう。マグロの場合、相手が何キロあるか分からないので力任せのファイトはバラシの元になる可能性があるので慎重にやりとりしました。
ファイト開始約10分できつくなってきたので、ストレートホールドにして一旦休憩。4分ほどストレートファイトで息を整えて再度竿を立てるそこから順調に回収してきたが突然のクソ力で回収した分を持ってかれた〜、疲れる〜
今の走りに耐えたことで一気に息が上がってきた。
やばい、相当疲れてきたが魚は全然元気で全く浮いてこない。完全に疲れてローターを手で回して少量づつでも回収を試みる、20分が経過しこのままでは何分掛かるか分からないと思ったので、竿を立てて勝負してみる。
しかし一定巻いた所でビクともしなくなり、25分経過した頃からストレートポンピングやローター回しで少しづつ寄ってくるようになってきたが、かなり辛い時間帯です。30分経過のタイミングでまた竿を立てれなくなり、完全に息が上がった状態に陥りましたが何とか耐え魚が浮いてきた、うっすら見えてくる魚影がデカい!
見えてからもすんなりとは行かずヘトヘトになりながらも、モリ打ちが成功し、何とかキャッチ出来ました〜!
上がった魚は、70kg弱の大型のクロマグロで自己記録を大幅更新し、 釣り人生の中でも最大の魚と出会う事が出来ました。
途中、70kgを予約してると強がっていたましたが、ほんとに釣れてしまいました (笑)
ファイトタイムは42分で、上手い方からすると時間かかり過ぎかも知れませんが、
まずキャッチ出来てほんとに良かったです。
もっと早く上げる方法もあると思うので研究して次は、早く上げれるようになりたいです。
大型のクロマグロの誘い出しのHITシーンからキャッチまでの動画です。ヒットの瞬間をばっちり捉えることが出来ました。
私が思う大型マグロとのファイトで注意する事
沖縄に在中の頃にショアからのキャスティングでルアーを初めて、ショアから20kgのイソマグロを釣り上げてから、20数年間毎年10kgオーバーの魚を釣ることを課題に現在まで継続しており、横浜に住んでからも2013年に初めて湾マグを釣ってから毎年キハダをメインに大型魚を釣り上げて来ました。中には運よく上がった65kgのキハダなどもあったのですが、たくさんのバラシを繰り返し自分なりの大型魚との戦い方も出来上がってきました。進化の途中ではありますが、もしかしたら参考になる部分もあるかもしれませんので、この機会にまとめておきたいと思います。
私が思う大型マグロとのファイトで注意する事は
- ドラグ設定
- ファイト姿勢
- 焦らず、頑張り過ぎない
1.ドラグ設定
昔は初期ドラグ3~4kgぐらいで設定していたのですが、最近は高めのドラグ設定にしています。この方が最初の走りが短くなり回収するラインが少なくなるのでキャッチ率が上がりファイトタイムも短くなります。
PEライン号数別ドラグ設定値は
- 5号 7kg
- 6号 8kg
- 8号 10kg
- 10号 12kg
- 12号 14kg
このぐらいで、ラインの性能や使用頻度で前後1kg調整って感じです。
もう少し掛けても良い感じはしますが、今はこの設定です。
ドラグ釣りはドラグの設定と、リールのドラグ性能がキモかなっと思っていますので、ドラグチェッカーは必須の商品だと思います。
安心してこれ以上のドラグが掛けられるように、ラインシステムやルアーの接続は何度も組んで、引っ張って安定した強度で作れるようにしてください。
結局この辺の準備が8割で、キャッチ出来るかどうかの分かれ目になります。
2.ファイトの姿勢
魚とのやり取りが始まったら、まずはファーストランを耐えつつフッキングを入れます、この時慌ててギンバルにロッドを入れようする人が多くテンションが抜けてばらしやすいので、ファーストランが終わって魚が落ち着いたタイミングでロッドを立てましょう。
ロッドは60度ぐらいに立てて、ファイト中は、力で寄せて来ると言うよりはロッドの角度を維持して、テンションが緩んだ分を巻きとると体の負担が少なく、バラシも減ります。
マグロとのファイトはギンバルがないと勝負になりません。特に着ける位置が大切でできるだけ低い位置でホールドできるものが良いです。おすすめはSOULSのギンバルサポートベルト、軽い樹脂製の物の中では一番低い位置でホールドできます。
3.焦らず頑張り過ぎない
全力で上げようとする方を見かけるのですが、大型魚は力で上げようとしても浮いてこず、人間の方がバテます全力でやれるのは10分程度だと思います、ここで力を使い切ってしまうと、何度か訪れる膠着状態を耐える事が出来ず交代する事になると思います。ドラグを強めに掛けていますので無理にロッドを立てなくても魚にプレッシャーを掛けることは出来るので魚の引きが強い時は竿を立てす竿先を魚に向けてストレートファイトで耐える事をおすすめします。時間が掛かってくると焦って来るのですが、さらにドラグを締めすぎるとハリが伸びたり、身切れなどのバラシが発生します、ラインが無くなるほど走られる場合以外はドラグは初期値でファイトするのが良いと思います。
タックルデータ
この竿は津軽海峡でクロマグロを狙うなら、長さと硬さとパワーがちょうど良いと思います。投げやすくよく飛ぶし魚も100kg近い魚も対応できそうです。
リール シマノ ステラSW 20000PG 大型のマグロが掛かった時にパワーギアで巻けます。
2022年に値上がり予定です。高いリールですので早めに購入しておきましょう。私は13ステラSWしか持っていなかったので、情報を得て買い足しました。
プロテクトリーダー YGKスクラム16 8号 *今回の2日間の釣行でもウィンドノットは一度も起きませんでした。詳しい解説はこちら
リーダー バリバス 200lb
ルアー カーペンター ガンマ90L・ローカルスタンダート ダイブベイト 210XT
フック オーナーST66 3/0 シャウト ダブルクダコ 4/0
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釣行データ
釣行データ
2021年 7 月24日 大潮 快晴
満潮 02:37 16:40 干潮 9:57 21:23
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